狂言劇1すっぱの悪だくみ

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すっぱの悪だくみ

すっぱの悪だくみ―三幕狂言

モリエール原作「スカパンの悪だくみ」翻案

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解説

『すっぱの悪だくみ』はフランス一七世紀の劇作家兼劇団主催者モリエールの『スカパンの悪だくみ』を日本の伝統芸能狂言としてよみがえらせるための翻案である。従者スカパンを日本の戦国時代からの詐欺師の別名のすっぱになぞらえて、太郎冠者や次郎冠者を登場させている。

あらすじ

第1幕

太郎冠者の主人の大名は次郎冠者の親方の船主と共に2か月前から船に乗って旅に出ていた。太郎冠者は二人が旅を切り上げて帰ってくるという知らせを受け取った。太郎冠者はこまっている。というもの、瑠璃るりという女と秘密裡に結婚をしてしまったのに、大名から船主の娘との結婚を押し付けられるからだ。従者のすっぱは太郎冠者に代わって独力で大名を言いくるめようとするが、大名が納得しないままその場を去ると、そこに次郎冠者が現れる。

第2幕

船主と大名は仕組んだ太郎冠者の縁談に邪魔が入ったことで険悪な関係になる。船主は現れた次郎冠者の追従ついしょうの挨拶をはねつけて不始末を問い詰めようと謹慎を命じる。

すっぱに憤慨した次郎冠者が問い詰めると、次郎冠者の惚れた菖蒲あやめに身代金要求の危機が迫っているという。次郎冠者はすっぱに解決策を懇願する。最初むかっ腹をたてていたすっぱもどうやら次郎冠者と太郎冠者を救う手立てをひねり出したようだ。

大名はすっぱから瑠璃の兄との示談交渉の慰謝料の総額が20貫文だと聞いて逆上する。そこに剣客に扮した次郎冠者が入ってくる。刀を振り回す相手の剣幕に驚いた大名は命惜しさにカネを払うことに同意せざるを得ないのであった。

そこに船主が登場する。

すっぱは船主には「次郎冠者が天竺船にうっかり乗り込んでしまい、50貫文の身代金を請求されている」という話をでっちあげた。船主の方もなんとかだまして金を巻き上げるのに成功した。

第3幕

菖蒲は船主から正式に許された結婚がのぞみで、太郎冠者と結婚した瑠璃も似た運命だった。ただ、素性のはっきりした瑠璃に比べて菖蒲は孤児だという違いはあるが。

すっぱは船主に「瑠璃の兄である殺し屋が、離縁させて自分の娘を結婚させようとする船主を殺すために探し回っている」と嘘を吹き込んで、船主への復讐をする。そのうち嘘がばれてしまう。

船主と大名は悪だくみを仕組んだすっぱに仕返しをすると息巻いたが、肝心の船主の娘の瑠璃が博多から難波への船旅の途中で遭難死したと知らされた。

そこに太郎冠者、次郎冠者、瑠璃、菖蒲が登場して全員が勢揃いした。太郎冠者が船主の娘となど結婚しない、この瑠璃とじゃなければと言い張るが、その瑠璃こそ死んだと思われた船主の娘であった。そればかりか、菖蒲は旅の芸人一座にかどわかされて亡くなったと思われていた大名の娘だったことが判明した。次郎冠者の相手としてこれ以上ない相方ではないか。全ては丸く収まって、悪だくみをしたすっぱもすっかり許されたのは言うまでもない。


試し読み

『すっぱの悪だくみ』をプレビューでお楽しみください。

すっぱの悪だくみ

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